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鏡の情報(日本のいろんな鏡)
● 「鏡」の出現: 人類が始めて使った鏡は「水の鏡」だったと考えられています。古代の人々は池や水たまりの水面に自分の姿形などを映して眺めていました。その後、石や金属を磨いて鏡として使用していたことが遺跡の発掘などから分かっています。現存する金属の鏡で最も古いものは、エジプトの第6王朝(紀元前2800年)の「銅の鏡」があります。この鏡の形は現在の手鏡に似ています。 ● 銅の「鏡」が日本に伝わったのは:
● 銅「鏡」:
● 「鏡」と神話: 「三種の神器」のなかでも最も重要で神聖な宝物が日本書紀の中で真経津鏡(まふつのかがみ)と書かれている鏡です。三種の神器は皇室を守護する御神体という意味をもつものですが、とりわけ真経津鏡は最高神であり皇祖神である『天照大神の分身』とされているものです。「鏡」が神話に初めて登場するのは『天の岩戸事件』の時です。岩戸に閉じこもった天照大神がそっと外の宴を覗いた時に大神の顔を写した鏡がこの真経津鏡です。 ● 土佐日記と「鏡」: 紀貫之の土佐日記 に「ちはやぶる神の心を荒るる海に鏡を入れてかつ見つるかな」という歌が詠まれています。 荒れ狂う海をなだめるために幣を奉納したが、そんなものでは神様はご満足いかず、貴重な鏡を奉じたらたちまち海は鏡面のように静まったという話。作者の紀貫之のように旅に鏡を携帯するのが一般的であったものか定かではありませんが、話にあるように鏡は神様が欲しがるほど貴重な物として扱われています。また、鏡は古代の人たちにとって神秘的な存在であり、左右対称とはいえ実像を映し出す鏡はどこか別の世との接点を持つ異様な物として見なされていたと考えられます。 ● 四「鏡」: 四鏡とは日本の古典文学の4つ。鏡物。 大鏡、今鏡、水鏡 、増鏡 を指す。 ● 大「鏡」: 『大鏡』(おおかがみ)は紀伝体の歴史物語。平安時代後期(白河院政期)に成立。作者は不詳、摂関家やその縁戚の村上源氏に近い男性官人説が有力。いわゆる「四鏡」の最初の作品であり、内容的には2番目に古い時代を扱っています。「大鏡」とは、「歴史を明らかに映し出す優れた鏡」の意味。 ● 今「鏡」: 『今鏡』(いまかがみ)は、歴史物語。成立は平安時代末期であり、今鏡「序文」によれば、高倉天皇の嘉応2年(1170年)とされるが、それ以降とする説もあります。作者は藤原為経とするのがほぼ定説になっています。ほかに、中山忠親、源通親説もあります。いわゆる「四鏡」の成立順では二番目に位置する作品です。内容的には『大鏡』の延長線上に位置し、三番目に古い時代を扱っています。なお、描く年代が四番目の『増鏡』との間には13年間の空白があり、藤原隆信(寂超在俗の子)の著である歴史物語「弥世継」(いやよつぎ、現存しない)がその時代を扱っていたためとされています。 『水鏡』 水鏡(みずかがみ)は、歴史物語。成立は鎌倉時代初期(1195年頃)と推定されます。作者は中山忠親説が有力ですが、源雅頼説などもあり未詳。いわゆる「四鏡」の成立順では三番目に位置する作品です。内容的には最も古い時代を扱っています。 『増鏡』 増鏡(ますかがみ)は、歴史物語。成立は南北朝時代と推定されます。作者は未詳ですが、二条良基説や洞院公賢説、四条家関係者説などがあります。いわゆる「四鏡」の成立順では最後に位置する作品です。内容的には最も新しい時代を扱っています。 ● 魔「鏡」: 銅鏡には、おもしろい現象を示すものがあります。それは、鏡面を直接みても普通の鏡と全く変わりないが、太陽光線や灯光を当て、その反射光を白壁などに投影すると、銅鏡の背面に描かれた仏像や文字などの模様が映し出される現象で、このような鏡を「魔鏡」と呼んでいます。この現象が何故起こるかですが、「銅鏡」は背面に模様が施されており、表側の鏡面には工作上の原因から背面の模様そっくりの非常に小さなくぼみが存在します。さらに鏡面は、全体として凸面鏡になっています。そのため、鏡全体としては凸面鏡になっており光が散乱しますが、くぼんでいる部分(凹面状の部分)では光が収束しますので模様が明るく映し出されるのです。 ● 卑弥呼の「鏡」:
● ガラスの「鏡」を日本に伝えたのは:
● 「鏡」のメーカー: 我が国で 初めてガラス板が製造されたのは、18世紀後半、泉州(大阪府)佐野においてと言われています。以来、鏡は家内工業的に手工業で製造されてきました。それが大きく変わったのは、昭和41年末にセントラル硝子鰍ェ同業者との共同出資により「三重硝子工業」を設立、次いで昭和43年に旭硝子鰍ェ同じく「サンミラー」を、日本板硝子鰍ェ「ハイミラー」を相継いで設立してからでした。これら3社は、西欧からの技術導入による量産製法を採用し、品質の向上に努め、今では世界一級品の鏡を製造しています。 ● 「鏡」の製造方法: 鏡は以下の工程で製造されます。 素板ガラス → 前処理洗浄・研磨 (メッキをする面をきれいにするための洗浄と研磨を行います)→ 塩化スズ処理(めっきをスムーズに行うための塩化スズによる増感処理を行います) → 銀メッキ(像を反射させるためにスプレーで銀メッキを行います)→ 銅メッキ(銀メッキを保護するためにスプレーで銅メッキを行います)→ 塗装(銅メッキ面を保護するために防蝕塗料を塗布します)→ 検査(ガラス板の不良、メッキ不良、異物混入などをチェックします)→ 鏡の面取り加工(安全のために鏡の端部を研磨し、クリスタル感を出すために面取り加工を行います) ● イタリア製と書かれた中国製?の「鏡」: 町のインテリアショップでは鏡にわざわざイタリア製と明記して販売しているケースが多く見られます。また、「Made in Italyステッカー」を貼っている商品も数多く見かけます。インテリア商品のなかでも鏡に特に多く見られる不思議な現象です。大事なのは国籍ではなく、オリジナリティーを含む商品の付加価値ではないかと思いますが、ブランドを好む日本人の特性や未だに残る欧米コンプレックスがそうさせているのかもしれません。表示に惑わされることなく、商品の鏡を直視し、その本当の価値をご自分の目で評価していただければと思います。街でイタリア製の鏡をお買い求めになる場合は、「イタリアのどのメーカー?」と聞いて見てください。ショップ店員が困惑することなくメーカー名をすらすらと答えられたら、それはイタリア製と考えて間違いないと思います。当店ではイタリア製の鏡も販売していますが、選んで注文しているわけですからもちろんメーカー名と特徴は把握しています。 ● アイビーオンラインの「鏡」: 鏡ではもう妥協しないというお客様が当店には沢山来られます。きれいに映らない鏡、ゆがむ鏡、曇る鏡、拭いてもきれいにならない鏡など。フレームの付加価値以前の問題ですが、そういう鏡が多く販売されているのも事実です。長い人生、毎日お世話になるアイテムなのできちんとした鏡を販売して欲しいと思います。アイビーオンラインは国籍を問わず良いものは良いと考えていますので、決して日本の技術にこだわっているわけではありませんが、色々比較した結果、当店で採用しているオリジナルデザインの鏡は全て旭硝子製もしくは日本板硝子製です。鏡は品質が悪いとすぐに分かります。いくらフレームがよくても鏡自体に問題があれば商品としては失格です。当ギャラリーが採用している鏡は厚さ5ミリです。街のショップやネットショップでよく見かける厚さ3mmの鏡は、コストは安くても「ゆがみ」「ひずみ」のリスクが高くお奨めできません。又、アイビーオンラインは一部の例外(形状から物理的に加工が不可能なもの、デザイン上の理由によるもの)を除き、大半のオリジナルデザインの鏡には約2.5cmの超幅広の面取り(クリスタルカット)を施しています。これには相当のコストがかかりますが、クリスタルのような鏡の美しさを引き出すためには、またインテリアとしての価値を高めるためにも鏡の面取りは欠かせません。 ● 「鏡」の映画: 「鏡」1975年製作のロシア映画 「私の夢に現われる母。それは、40数年前に私が生まれた祖父の家。うっそうと茂る立木に囲まれた家の中で、母は、たらいに水を入れて髪を洗っている。鏡に映った、水にしたたる母の長い髪が揺れている。あれは1935年田舎の干し草置場で火事があった日のこと。その年から父は家からいなくなった…」 アンドレイ・タルコフスキー監督の自伝的映像詩です。ロシアの自然現象を象徴的に捉え、繊細で美しい映像の中で人間の深層心理を浮き彫りにしてゆく独得の映像表現には、タルコフスキー映画のファンのみならず酔いしらされてしまいます。撮影は詩的で流麗なカメラワークで知られるゲオルギー・レルベルグ。音楽は「惑星ソラリス」のエドゥアルド.アルテミエフ。 「鏡の女たち」2002年製作の日本映画 「東京。24年前、生まれたばかりの赤ん坊を残して失踪した娘を探しつづける年老いた女性、ある日、娘によく似た女性が現れるが記憶を喪失していた。断ち切られた糸を結びあわせようとする三人の女たち。やがて甦ってくる遠い思い出。三世代の女性たちが探し求める記憶の旅。そのはじまりには第二次世界大戦中の広島があった…」 「被爆者でない自分に原爆を描く資格はない」とする吉田喜重監督。「戦争体験者として戦争の悲惨さを描く義務がある」とするもう一人の吉田喜重監督。この両者の長い年月の葛藤の末の結論がこの映画となっています。第55回カンヌ国際映画祭特別招待作品。 ● 「鏡」の国のアリス
● 「鏡」の山:
● 万葉集の「鏡」: 万葉集にも福岡県田川郡香春町の鏡山が出てきます。 太宰帥の河内王を鏡の山に葬ったときの歌ですが、鏡山の近くには、ほふき原の地名もあり、古代の葬地ではと考えられています。 ○大(おほきみ)尾の睦魂あへや、豊国の鏡の山を、宮と定むる 手持女王 ○豊国の鏡の山の岩門立て、隠もりにけらし。待てど来まさず 手持女王 ● 「鏡」の神社: 「鏡」神社:滋賀県蒲生郡竜王町鏡 朝鮮半島の新羅から日本に渡り金工、陶製技術を伝えたと伝えられている天日槍(アメノヒボコ)を祀る神社です。本殿は南北朝時代の建築といわれ、国の重要文化財に指定されています。 ● 「鏡」の温泉:
● 「鏡」の宿:
「鏡」宿(鏡の宿):滋賀県蒲生郡竜王町鏡
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